九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

リジャル キランさん

正興電機製作所(平成28年度 工学研究科産業技術デザイン専攻卒)

リジャル キランさん

  • 出身:ネパール

日本に留学を決めたきっかけは何ですか?

私が11歳の時、初めて地元に電気が通ったのですが、電気の利便性を感じ、将来勉強したいと思いました。その当時はちょうどネパールで日本の電化製品が人気で、耐久性も優れており、ぜひ電気を勉強するなら日本へ留学したいと思ったのがきっかけです。

学部を卒業後、就職ではなく大学院への進学を選んだのはなぜですか?

大学へ入学する時から大学院へ進学することは決めていました。日本で学び、ネパールの技術の発展のために働くには知識と技術を高める必要を感じていたからです。

九州産業大学での思い出を教えてください。

大学の工学部を卒業後、本来目指していた工学研究科へ進学しましたが、朝から夜まで勉強の毎日で本当に大変でした。学部当時と違って、毎日同じことばかり研究していた気がします(笑)でも、その成果もあってか、2年次に沖縄で参加した学会では、約500人の中から16人の受賞者に選ばれることになりました。本当に光栄に感じます。

就職活動は、何年生の時、どのように、始めましたか?(利用した場所、イベント、サイトなどあれば教えてください)

大学院1年次の2月からとりかかりました。実際は、1年次の夏に九電工のインターンシップにも参加していました。
就職活動で特に利用していたのは、リクナビやマイナビの就職サイトです。その他にも、キャリア支援センターのESや面接の指導は利用していました。職員さんは多くの人を指導してきているプロですので、就職活動をするなら必ず利用するべきだと思います。

日本での就職活動で留学生ならではの苦労はありましたか?

私が就職活動をする上で大切にしていたことは、『自分を留学生だと思わず、日本人と同じ気持ちで望む』ということでした。たとえ留学生でも、日本人と同じ考えで働けなければ会社になじむことはできないと考えていたからです。それから、SPIは苦労しました。日本人でも難しい国語は、留学生にとっては本当に苦労しますよ(苦笑)

今の職場で働こうと考えた決め手を教えてください。また、どのような会社ですか?

決めては2つあります。まず1つ目は、自分の研究内容と似たような事業を行っていたこと、そして、2つ目は、海外進出を進めている企業で、ネパールへの進出の可能性もあったことです。
内定をいただいてからも、会社から英語の勉強を課題として提示されており、本当に海外に出て行こうとする姿勢が見える会社だと思います。

今後の目標はありますか?

正興電機製作所は海外への進出にも意欲的なので、将来はネパールでの事業に携わることができたらと思っています。また、電力系統の安定供給に関する仕事(発電所や変電所)にも携わりたいと思っています。その前に、まずはがむしゃらに働きたいですね(笑)

今後、日本や世界で就職を希望する後輩留学生に一言お願いします!

何事も下を向かずに、向上心をもって取り組むことが大切です。『周りがこれくらいだから自分もこれくらいでいい』と思って手を抜いてはいけない。それから、日本にいる限りは日本の文化に慣れることが大切です!

令和3年度、本学の学生に向け、社会人の先輩として講義を行ってくださいました。
講義テーマ:「内陸国ネパールでのビジネス」

講義の様子

ネパール出身の後輩と

 

卒業生インタビュー