九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

コン バン バックさん

協同組合 福岡情報ビジネス(平成29年度 経済学部経済学科卒)

コン バン バックさん

  • 出身:ベトナム

日本に留学しようと思ったきっかけを教えてください。

技能実習生として日本に来たことがきっかけです。
私が母国ベトナムの短期大学で「機械」について学んでいた際、日本へ派遣される技能実習生の募集がありました。アジア圏で機械に強い国である日本に行ってみたいと思い申し込んだところ、技術実習生に選ばれ、長崎県の溶接を扱う会社で3年間勉強する機会を得ることができました。日本滞在中に、日本語や日本の文化についてもっと知りたいと考えるようになり、技能実習期間終了後、留学生として再来日しました。東北の仙台イングリッシュセンターにて日本語を学んだ後、技能実習生として過ごした九州にある、アジアからの留学生数が多い、九州産業大学に入学しました。

九州産業大学での思い出や印象に残っていることを教えてください。

私の学年の経済学部には、ベトナム人留学生が私1名でした。東北の日本語学校を卒業し、福岡に来たばかりだった私は、入学当時周りに知り合いは全くおらず、国際交流センターで、学習面だけでなく生活面について本当に色々と相談させていただき、助けていただいたことを思い出し感謝しています。2年次からはゼミに入り、4年次になるまで様々なプロジェクトに取り組んできた結果、学生同士の関わりも増え、日本人の友人もたくさんできました。

九州産業大学での学校生活はどうでしたか?

興味のあった「日本の文化」や「日本の歴史」の授業は、特に楽しかったです。また、日本人の友人を作る際には、自分から積極的に関わろうとすることが重要だと感じました。日本人は消極的なため、自分から話しかけることが必要です。何度も挨拶や声がけをしたことがきっかけでできた日本人の友人もいます。

就職活動は、いつ、どのように始めましたか?またどんな準備が必要でしょうか。

2年次より始めたアルバイト先より社員として入社しないかというお話を頂き、今回正式に内定を頂いたので就職活動は行いませんでした。日本で就職をしたいと考えている場合、在学中のアルバイト探しも、安易に費用や時間で選ぶのではなく、将来役立つスキルや経験が何か考えて選んだ方が良いと思います。
それ以外では、日本語力を伸ばすこと(日本語能力テストN2以上)や自発的に動くことは重要です。さらに、就職面接の際の「あなたは、会社にどう貢献できるか」という質問にも答えられるように、自分には何ができて、どのようにその会社に貢献できるかを常に考え、そして日本語で説明し、アピールできるように準備しておくことがとても重要だと思います。

内定先(もしくは就職先)の決め手を教えてください。また、どのような会社で、どのような仕事をする予定ですか?

これまでアルバイトでお世話になっている会社からの紹介だったこと、そして福岡という立地で決めました。就職先である「協同組合 福岡情報ビジネス」は、外国人技能実習生受入事業をはじめ、特別の法人無料職業紹介事業、高速道路法人用ETCカードの取扱事業などを行っています。私は主に、外国人技能実習生の受入事業に携わり、現在組合員企業数889社に対して派遣する留学生の指導をする部所である、国際事業部教育指導課の配属となります。特にベトナムから受け入れる技術実習生の面接や指導、今後はベトナムの大学と会社の連携プロジェクトに関わる予定です。

今後の抱負と在学生へのメッセージをお願いします。

私は将来、日本とベトナムの架け橋になりたいと考えています。そのために、これから一生懸命頑張っていきます。
在校生の皆さんには、目的を正しく持って学生生活を送ることが重要だと伝えたいです。アルバイトに時間を費やし過ぎて、貴重な学生生活を無駄にすることがないように、そしてアルバイト先を決める際にも、将来のことを考えて選ぶことが大切です。

外国人技能実習生への日本語教授の様子

外国人技能実習生の修了式の様子(本人 後列一番右)

友人たちとの登山の様子(本人 前列中央)

九州国立博物館(太宰府)見学時に身にまとった「モンゴル民族衣装

卒業生インタビュー