九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

先輩インタビュー

プリ パラスさん

プリ パラスさん [出身: ネパール]

芸術研究科 造形表現専攻 博士前期課程 2年

ネパール出身のプリパラスさんはこれまで、芸術に関する個展やボランティア等を精力的に行い、今年の4月から、許可が難しいとされる芸術の在留資格を取得し、画家として活動を行っています。そんなプリさんにインタビューしてみました

まず初めに日本に留学しようと思ったのはなぜですか?

私は幼いころから絵を書くことが大好きで、ネパールでも芸術の勉強をしていました。その中で日本画にとても興味を持ち、日本の芸術を学びたいと思い留学を決意しました。

来日してから、大変だったこと等ありますか。

最初は会話が難しくどうやって生活すればいいか分かりませんでした。けど私は、自分の頑張り次第で全て決まると思っているので、日本語の勉強を頑張りました。

九産大に入学後はどのような活動を行ってきましたか。

2015年にネパールで大きな地震が発生し、私の実家や知り合いにも大きな被害が出ました。そんな中私が出来ることは自分の絵を売ってお金を寄付することでした。
そこで先生たちに協力をしてもらい、グループでの展示会を行い、寄付を募りました。
そして、この活動が、福岡でネパール人として初めて展示会をしたということで注目を浴びるようになり、これまで8回ほど個展が開けるようになりました。

故郷への想いが画家としての活動に大きく影響していると感じますが、ネパールに対する思いを聞かせてください。

私は毎日30分程度ネパールがよくなるためにはどうすればいいのかと考えるようにしています。そしてこのことを、日本に留学している他のネパール人に対してもお願いしています。ネパールには世界に誇るエベレストや、美しい自然がたくさんあります。ですが、ネパールのことを知らない人が多いのでもっとたくさんの人にネパールについて知ってほしいと思います。

今後の展望や目標

大学で習ったことを活かしてネパールの子どもたちに芸術を教えてあげたいと思います。
そのために4月にネパールでポカラジャパンアートボランティアセンターをオープンします。
ここは無料で子どもたちに音楽・パソコン・芸術を教える施設で、その運営資金のためにコーヒーの販売や絵画の展示会等を行っていきます。
コーヒー販売では、コーヒー1杯の料金の約20パーセントを子どもたちのためのノートやえんぴつに変わるようにしており、ネパールでは芸術を学ぶ環境が整っていないので、この活動を通じて芸術の普及を図りたいです。

それでは最後に後輩へのアドバイスをお願いします。

私は世界に無理なことは何もない、頑張ればなんだって出来ると信じています。
みなさんも今自分が学んでいることをもっともっと深く勉強して、今後の自分に活かしてほしいと思いま
す。

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