九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

お知らせ

GLPの報告【GLPⅡ特別講義 SOMPOリスクマネジメント株式会社 講演】

2022-10-07

GLPⅡ特別講義

9月27日(火)グローバルプラザにて、第2回の講義が行われました。

今回は、SOMPOリスクマネジメント株式会社 顧問 佐野郁夫氏をお招きし、「気候変動への世界と日本の取り組み」について、講義いただきました。

地球温暖化が起こるメカニズム、予測方法及び世界の取り組み(IPCC*、パリ協定等)について教えていただきました。また、地球の大気は繋がっているため、日本だけが温暖化対策を行ったとしても、改善につながらないこと。だからこそ、世界が協調して、地球温暖化に対してどれほどの対策をとるかによって、世界や日本の温暖化の未来が決まると述べられました。

日本の取り組みでは、菅内閣総理大臣による「2050年までにカーボンニュートラルを目指す」という宣言を受けて、脱炭素を目指して取り組んでいる企業が紹介されました。また、「風で織るタオル」を例に、いち早く脱炭素のものづくりをすることができれば、ビジネスチャンスに繋がることも教えていただきました。

カーボンニュートラルの鍵は、2050年までの期間をどのように使うか考えることであり、電球、乗用車など、それぞれの特性に合わせて省エネを続けていくのか、カーボンニュートラルに踏み切る時期はいつなのか検討した上で、経済や産業に関わる対策を考える必要があると述べられました。

<学生の感想>

国連を主体として、世界中の政府がカーボンニュートラルを目指すために石炭火力を廃止ししたり、長期的な環境に関する目標を立てていたりしていること。また、アップルが部品製造の消費電力をすべて再生可能エネルギーから利用したり、大手の自動車メーカーが下請け先にCO2削減を要求したりするなど企業が積極的に取り組んでいることを理解し、そのような努力を他人事として考えず、私たち自身でCO2排出を削減していくことなど今の環境を維持していく方法を見つけ、積極的に行動していく必要があることを学びました。

*IPCC・・・気候変動に関する政府間パネル