九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

お知らせ

グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)の報告

2021-11-30

GLPⅤ(企業実習)

11月13日(土)・14日(日)、福岡市美術館にてGLP一期生が企業実習を行った株式会社ティーアンドエスが主催するイベント『明日のタネを創造しよう!ラディケーション×アート#1「水を感じる」プログラム』が実施されました。約2カ月間に亘る企業実習では、イベントの企画・制作、当日の設営に携わりました。イベントでは、柿元国際文化学部教授によるGLPの紹介、各学生からのインターンシップの成果発表を行いました。

●GLP生によるプレゼンテーション

左 :芸術学部   石井 智也  企画内容②ラディケーション×アート(デジタルアート点灯)担当

中央:地域共創学部 中野 青空  企画内容①コガコーラの販売担当

右 :芸術学部   加藤 大地  企画内容②ラディケーション×アート(デジタルアート点灯)担当

●企画内容① コガコーラの販売

【GLP生の感想】

商品を販売するための企画・制作を行う中で、物販で取り扱う商品探し、関係各所に許可取りなどを主に行いました。「水」と「福岡県産品」を2つのテーマとしてあげると、様々な案がありましたが、一番「水」との関係がわかりやすく、手軽に購入いただける鉱泉の町みやま市の名物である「コガコーラ」を販売することに決まりました。中でも、私が一番重点を置いたのが、「付加価値創造」です。ただ単に商品を販売するだけではこのイベントを開催する意味が伝わらないと思い、世界の水問題の現状と私たちができること、購入者に考えてほしいことを、一枚のフライヤーにまとめることを「付加価値」として位置づけました。簡潔にわかりやすく物事を伝えるのは難しく、何度も文章を推敲し、読んでもらえるようなフライヤーを作ることを心掛けました。また、店舗内のポップや店頭のブラックボードにも「水」に関することや、売上金が国連ハビタット福岡本部に寄付されることを明記し、分かりやすい店舗の外観づくりに努めました。

●企画内容② ラディケーション×アート(デジタルアート点灯)

※ラディケーション=ラディカルリアリティ+エデュケーションを意味する造語

【GLP生の感想】

今回のインターンで学んだことは、世に物を出すときに理想の演出案と現実的な問題をすり合わせないといけないということです。大学の授業では、製品をデザインする課題がありますが、実際に世に出すことはないため多少現実的でない作品を制作することもあります。今回の企業実習を通して、企画・制作にかかる経費、施設の規制、法律、時間など様々な問題を考慮しなければいけませんでした。実際に演出案が没もしくは大幅に変わることが何度もあり、多くのことを考慮しなければならないことや、社会の厳しさを知りました。だからこそデザインを考えていく上では核となるコンセプトが大切であると学びました。今回も水の大切さを伝えたいという目的が軸としてあったため、予期せぬことが起きたとしても軸をぶらさずにどのように理想に近づけていくかということを考えることができました。今回のイベントで、アートを通して水の大切さを伝えていくということを実践し、プロダクトデザインで環境を守っていくことの大切さを伝えることができると思いました。今後製品を生み出す側として、今回の経験を活かし実践していきたいと思いました。