九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

お知らせ

グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)の報告

2021-08-19

GLPⅣ(海外インターンシップ)

7月8日(木)グローバルプラザにて、第12回目の講義が行われました。

今回は、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル プランニング事業部都市地域開発部の

細野美晴課長より、開発コンサルタント業界について講演いただきました。

開発コンサルタントは、独立した立場でクライアントの事業実施のコンサルティングを行い、

クライアントとしては、国内官公庁をはじめ、J I CA等の国際協力機関や、世界銀行・アジア開発

銀行等の国際機関、また民間企業等があると紹介がありました。

株式会社 オリエンタルコンサルタンツグローバル HPリンク: https://ocglobal.jp/ja/

また、開発コンサルタントの業務の種類は、ハード分野とソフト分野に分かれていると説明が

ありました。

ハード分野では主にインフラの整備を担当し、クライアント、建設会社やメーカー、現地政府の

中立的な立場として、調査、設計、施工監理や運営維持管理等を行い、ソフト分野では、発展

途上国でのプロジェクト発掘や形成支援、実施支援、評価支援を行っていると述べられました。

さらに、ソフト分野の新しい仕事として、途上国の課題解決に貢献し得る日本企業の技術・製品・

ノウハウ等を活用したビジネスアイディアやODA事業での活用可能性を検討し、ビジネスモデルを

策定していると説明がありました。

細野課長はソフト分野を専門とされており、実際に担当したプロジェクト「西アフリカ成長リング回廊

整備戦略的マスタープラン」の紹介がありました。対象地域における開発ポテンシャル及び回廊輸送に

おけるボトルネックを特定し、沿岸部と内陸部のバランスある経済発展につながる地域開発戦略及び

回廊開発計画を策定することを目的としていたそうです。現地では、対象地域4カ国からプロジェクトの

合意を得るために、2カ月間、1週間毎に各国を訪問し調整を図っていたと述べられました。

開発コンサルタントの仕事は、ひとりの活躍がその地域の今後の発展に直結する可能性が高く、最後の

一人である責任とやりがいがあると述べられました。

海外で働く際には、語学力やコミュニケーション力も大切ではあるものの、何よりも相手を理解する

気持ちが重要であり、社内外の多様な人と異なる文化圏で働くための適応力を大切にして欲しいと

メッセージをいただきました。

【参加学生感想コメント】

講義の中で、コロナ禍だからこそ可能となるプロジェクトのお話を聞きました。途上国では中心部

でしかWi-Fiが発達しておらず、ロックダウンなどの際に郊外に住む人などがリモートであっても

仕事ができないという状況に陥ることから、それを改善するプロジェクトを行っているとのことでした。

確かにコロナウイルスというのは私たちのいつも通りの生活を奪い、良くない影響ばかり思い浮かべて

しまいます。しかし、考えてみるとリモートの概念が広がったことによって海外の人と簡単に繋がる

ことができるようになり、プラスの面もあると思いました。コロナ禍だから…と考えるよりも、コロナ禍

だからこそとポジティブにとらえることで今までとは違った視点で物事をみることができるということに

気づきました。