九州産業大学

国際交流センター Center for International Affairs

お知らせ

GLPの報告【GLPⅢBグローバル人材 西日本鉄道株式会社講演】

2023-06-19

GLPⅢ グローバル人材

6月6日(火)グローバルプラザにて、第4回の講義が行われました。

今回は、西日本鉄道株式会社 海外開発事業部 係長 稲益晃仁氏(以下「稲益氏」)をお招きし、「海外不動産開発の事業展開」について、講義いただきました。

1.西日本鉄道株式会社について

西日本鉄道株式会社(以下「西日本鉄道」)は、福岡県に4つの鉄道路線、および路線バス・高速バスなどを運営するほか、物流業、不動産業、レジャーサービス業なども行っています。福岡県を中心に日本全国、海外にも事業を展開しています。

2.グローバル展開について

西日本鉄道は国際物流業で28ヵ国、海外開発事業で5ヵ国、レジャーサービス業で3ヵ国とグローバル展開を進めており、海外の事業利益のシェアは51%を占めています。講義いただいた稲益氏が所属する海外開発事業部では、縮小する国内の新築住宅市場の補完や成長するアジア市場の取り込みを目的とし、不動産開発事業を行っています。西日本鉄道は、もともと国際物流部門による海外展開が進んでいるため、そのノウハウを活かしながら海外開発事業を行っているそうです。

稲益氏からは、海外事業では現地の人との意思疎通の難しさに直面するが、何度も意見交換を行い、ようやく理解し合えたときに海外事業の面白さを感じると述べられました。

また、グローバル展開に求められる人材になるために「自分の考えを持ち、発言し、それに基づき行動できること」が重要であると学生にアドバイスをいただきました。

3.将来の展望について

西日本鉄道は2022年にASEANの中でも長期的な成長・住宅需要が見込まれるフィリピンでの住宅開発に参入しました。将来的により大きな街づくり事業についても検討しており、フィリピンでの開発事業の拡大を目指しているそうです。

〈学生の感想〉

西日本鉄道は、開発事業を行う国の政治や経済など幅広い分野の調査を行い、事業への影響を予測していることや、急速に発展している国だけでなく、市場が安定している国にも進出することで、リスクを回避していることを学んだ。グローバル展開において、すぐに海外に進出することはチャンスを獲得できる可能性もあるが、西日本鉄道が福岡に深く浸透し、その基盤を活かしながら海外事業を行っているように、基盤を形成した上で海外に進出することで新たなチャンス獲得の可能性を広げられるのではないかと考えた。